ヒールや靴を履いたときに足が痛くなったり、疲れやすいということがあります。
その原因で考えられることは、足の土踏まずのカーブがしっかりある・ないと足の疲れやすさが全然違うのです。
また足の形によって合う靴・合わない靴があります。
土踏まずがしっかりあり、甲が高い場合はハイアーチと言います。
反対に土踏まずのカーブがとても低く、足裏がべったりと床についてしまう場合は扁平足の足と考えられます。
温泉に行ったときやプールサイドで濡れた足跡を見てみると、イラストのように土踏まずがない足跡だと扁平足の可能性があります。
扁平足はどんな足で、どんな靴選びがいいのでしょうか?
扁平足になってしまう原因
子供の足のように土踏まずが低く、足裏が平べったい状態の扁平足。
そもそも土踏まず(縦アーチ)は足のバネの役割があり、歩く動作をスムーズにしてくれます。
ところが下記によって靭帯が伸びきってしまうと扁平足になってしまうのです。
扁平足になってしまう原因はこちらです。
- 先天的なもの
- 運動不足で筋肉が弱ってしまう
- スポーツをやっていた
- 重いものを持つ仕事で下半身に過度な力がかかっていた
扁平足とはこんな足
足が疲れやすい・痛みが出やすい
土踏まずが低く、平べったいために足裏全体が地面につくことで、歩いているときの衝撃を受けやすくなり、足が疲れやすくなります。
靴のサイド(トップライン)が開きやすい
歩いているときにトップラインが開いてしまうのは靴のサイズが大きいからだと考えられていますが、扁平足の人は靴のトップラインに足のお肉が乗ってしまい、靴が開いてしまって型崩れを起こします。
また土踏まずのところが痛くなったり靴擦れを起こしてしまいます。
靴の形崩れを防ぐには、トップラインが浅いものではなく高さがあるものを選ぶと改善出来ます。
あとはトップラインまでかかとの芯が伸びているものを選ぶといいでしょう。
外反母趾になりやすい
扁平足になると、重心が土踏まずの部分にかかるので、足の親指側への負担が増え、足底の親指の内側についている「母趾内転筋(ぼしないてんきん)」が硬く縮みます。加えて、幅の狭い、つま先が細くなった靴を履いている人は、親指が内側に圧迫されて「くの字」になりやすい。すると足の甲から親指の付け根にかかる「第1中足骨(だいいちちゅうそくこつ)」が内側に折れ、突き出した部分が痛みます。
「かくれ扁平足」になっている人もいる
「かくれ扁平足」という言葉を聞いたことがありますか?
見た目は土踏まずがあるので扁平足には見えなくても、フィットプリント(足裏に力がどうかかっているか見るもの)を取って見ると、着地をしたときが扁平足と同様に土踏まずまでべったりと地面に着いています。
かくれ扁平足の人も地面の衝撃が足裏に直にかかりやすいので、足が疲れやすかったり痛くなりやすいところがあります。
かくれ扁平足の人は歩き方に特徴があります。
歩いているときに土踏まずがしっかり上がりきらないので、歩き方がドタドタしてしまいます。
かくれ扁平足になると足裏が痛いだけでなく、年を重ねていくと膝の軟骨がすり減ってしまい、変形性膝関節症になってしまう危険性もあるので注意が必要です!
扁平足を改善させるために出来ること
靭帯を鍛えて扁平足を緩和させよう!
伸びてしまった靭帯を元に戻すことは難しいですが、鍛えて緩和させることは出来ます。
タオルを足のつま先でたぐり寄せる動きをします。
左右で10回ほど、毎日行うだけ。
これだけを毎日続けていたら、指先が鍛えられ結果的にアーチが高くなり、扁平足の改善が期待できます。
中敷でサポートする
ただしアーチの高さ、厚みは人それぞれ。
市販の中敷で合う・合わないがありますので、一度サンプルを試してから購入することをオススメします。
また靴のサイズによって、中敷を入れるときつくなることもあります。
サイズに余裕があるものに入れるようにしてくださいね。
ぴったりの靴だと中敷の厚みによりきつくなり、痛みが出る恐れがあります。
扁平足はヒールが高い靴のほうが楽な人が多い
私が靴業界で働いていたときにお会いした扁平足のお客様の多くは、土踏まずがないため傾斜がしっかりある靴(ヒール)の方が疲れにくい、歩きやすいと言う方ばかりでした。
低いヒールやぺったんこのものは履きづらい、と言う方ばかり。
9cm、10cmのヒールでも問題なく履ける方ばかりだったので、ハイアーチでヒールが苦手な足型の私はとてもうらやましかったです!
前に高さがある靴も履きづらい、と言う声も多かったです。ストームがあるものは返りが悪いので歩きにくくなってしまうのです。
ヒールを履き続けるのは身体に良くないことも多いですが、足りないところを補ってくれることもあります。
その際はご自身に合ったトゥラインのもので、足型に合っている靴を選ぶようにしてください。
【まとめ】扁平足の人は放置しておくと今後足のトラブルにつながりやすい!
扁平足の人は外反母趾や変形性膝関節症など、足のトラブルにつながりやすいところがあります。
今までは問題なかったけれど、年齢とともにアーチが緩んで扁平足になってしまう人もいます。
扁平足になったら指先を使って鍛えてあげることが必要です。
また高いヒールの方が好んで履かれている傾向があると思いますが、高いヒールを履けない環境の方は、中敷で調整することも出来ますので試してみてください。