お店やネットショップで靴を買ったものの、後からだんだん足が痛くなってしまったり、足裏が痛くて歩けない経験ってありませんか?
「試着したときは大丈夫だった」「お店では大丈夫だった」のに、1日履いていたら痛くて歩けな苦なってしまった。
「あの時は大丈夫だったのに!」なぜ買ったあとは痛くてダメなんだろう、と思いますよね。
靴選びはとても難しいのですが、失敗を防ぐ方法で大事なのは試着時の正しいフィッティングです。
正しくフィッティングができていれば、靴選びの失敗は防げます。
この記事では、正しいフィッティング方法をご紹介します。
靴を買うときはフィッティングがなによりも大事!
靴を買うときはフィッティングがなによりも大事です!
靴選びはとっても難しいため、お店でちょっとだけ履いただけでは分かりません。
それでは失敗しない靴選びのフィッティングチェックポイントをご紹介します。
靴を試着したら見るポイントまとめ
まず気になる靴があったときに、店員さんにサイズを出してもらいます。
靴を試着したら、まず始めに立ってください。
履いたら立って確認しよう
試着はほとんど座って行いますが、靴を履いたら必ず一度立ちましょう。
体重がどのように足にかかるか、立ってみないと分かりません。
座った状態では体重が足にかかっていないので、靴の中の足のおさまり方や当たる場所は分かりません。
では、立った状態で以下の4点のポイントを確認します。
- かかとがしっかり収まっているか
- つま先に捨て寸はしっかりあるか
- かかと、つま先・関節など当たるところがないか
- 左右差の確認
ポイント1.かかとがしっかり収まっているか
まず靴の心臓部分としていちばん大切なかかとをチェックします。
かかとに隙間があったり、パカパカしたり、アキレス腱あたりまで靴のかかとの履き口が来るようなら要注意。
サイズが大きい、または木型が合わない可能性があります。
2.つま先に捨て寸はしっかりあるか
捨て寸(すてずん)とは、靴を履いたときに開けるつま先の1cmほどの隙間を指します。
バレエシューズ やぺったんこのフラットシューズには必要ありませんが、ヒールがある靴に捨て寸は必ず必要です。
捨て寸がないと、ヒールを履いて歩いているときに、靴の先端がつま先の先端に当たって痛みが伴ってしまいます。
そのまま履いていると、頭痛や吐き気が出てしまったり、外反母趾などの足のトラブルにつながってしまうのです。
指が長い人、かかとが小さい人は脱げてしまうからと小さいサイズを選びやすい傾向があります。
こちらの記事をご覧ください。
3.かかと、つま先・関節など当たるところがないか
立った状態で、かかと、つま先・関節など靴が当たる箇所がないかを確認します。
よくあるのは靴のかかとの履き口が足のかかとに擦れて当たってしまうこと。
そのまま履いていると靴擦れの原因になるのでやめた方がいいかもしれません。
他にも外くるぶしが靴のトップラインに当たっていないか確認しましょう。
当たっていると、かかと同様高さが合っていないので、ゆくゆくは靴擦れを起こします。
かかとやくるぶしの高さが合っていない場合の対処法は、「かかとに部分的な小さい中敷入れ、高さを出して当たる場所を避ける」しか方法がありません。
しかし市販の中敷には小さいものや厚みが薄いものがあまりないので、難しいのです。
かかとやくるぶしが当たるものは別の靴を選んだ方がいいですね。
4.左右差の確認
ほとんどの方はサイズに左右差があります。
大きい方のサイズを基準にし、小さい方のサイズには中敷を入れる必要があります。
ただし中敷を入れても対処できない場合は、足に靴が合っていないためやめましょう。
- かかとがしっかり収まっているか
- つま先に捨て寸はしっかりあるか
- かかと、つま先・関節など当たるところがないか
- 左右差の確認
靴を試着したら店内をたくさん歩こう
お店で試着したときに、しっかり歩いていますか?
その場で足踏みだったり、数歩だけ歩いて「これください!」と決めていないですか?
「お店の人に悪いし…」と思うかもしれませんが、正しい靴の知識を持っている店員だったら絶対にたくさん歩いてもらうようお客さんに伝えます。
たったちょっとの試着では靴が合っているかなんて分かりません。
買ったあと、「やっぱり合わなかった」という残念な気持ちになってほしくないので、少ない時間で店内をたくさん歩いて少しでも気になった点がないか、確認してほしいのです。
- かかとが抜けないか
- 前滑りしないか
- トップラインが笑っていないか
- 力を入れて歩いていないか
1.かかとが抜けないか
足のかかとの大きさに合っていないと歩くと靴のかかとが抜けてしまいます。
かかとが抜けるものはサイズが合っていないか、木型が合っていないか、左右差があるから、ということが考えられます。
特に現代女性はかかとが細い方が多く、パカパカ脱げやすいところがあります。
2.前滑りしないか
かかとがしっかり収まっていないと支えがなくなり、足が前滑りしてしまいます。
前滑りをするとつま先が靴の先端にぶつかって負荷がかかったり外反母趾などのトラブルに繋がります。
かかとも抜けますし、身体にも良くないので選ぶのは避けましょう。
3.トップラインが笑わないか
トップラインとはこの黄色い線のことです。
「トップラインが笑う」とは履いたときや歩いているときにトップラインが開いてしまうことを言います。
トップラインが笑ってしまうときは靴のサイズや木型が大きいとき。
また扁平足の人も笑いやすい(開きやすい)です。
中には側面の高さが高いから、かかとの芯がしっかりしたものが入っていないから、など靴のデザインによることもあります。
しかし足を支える場所にもなりますので、開いているものは避けたほうがいいでしょう。
4.力を入れて歩いていないか
試着して歩いているときに、足に力を入れて歩いていないか気にしてみてください。
足に力を入れて歩く=靴が脱げそうな状態、支えが甘い状態です。
かかとやボール部で足を支えてくれていないので、足に合っていないことが考えられます。
「伸びるからきつくても大丈夫」は本当?
これに関しては見極めが難しいところではありますが、「大丈夫」な場合と「ダメ」な場合とがあります。
伸びるから選んでも大丈夫な場合
痛みの加減というのはボール部がただ当たっている状態。
圧がかかっているわけではなく、試着のときに長いこと靴を履いていても痛みが出ないもの。
ただ当たっている(触れている)だけならば許容範囲なところもあります。
またスエードやヌバックの柔らかい革のものだと、馴染むのが早いので痛みが出ずらい場合もあります。
選んではダメな場合
ただしダメな場合は、トゥラインや木型が合っていないことが考えられます。
例えばスクエア型の足なのに、合わないと言われるポインテッドトゥを履いているのが原因かもしれません。
またボール部や指にぎゅーっと圧がかかっていたり、指が曲がっていたり、痺れる症状がある場合はきつすぎなので辞めましょう。
お店の店員さんによっては「伸びるから大丈夫です」とおっしゃる方もいますが、店員さんによっては靴の知識がない方も多くいらっしゃいます。
特に洋服屋さんは、靴のセミナーをされている会社はどのくらいいらっしゃるのでしょうか…。
知識がある店員さんだったら、きちんと合っているかどうか見定めてくれます。
接客時にそういった会話がなかった場合、「伸びるからそのサイズで大丈夫です」と言われても大丈夫かどうかは…私なら心配になってしまいますね。
【まとめ】靴の試着は立って確認し、店内をたくさん歩こう!
試着をしたら必ず立ってからポイントを確認しましょう。そして店内をたくさん歩いてください。
合わない靴は数分歩くだけで気になる箇所が出てきます。
気になる箇所がサイズ違いで試したり、中敷で対応しても改善されなかったら、その靴は合っていない可能性が高いので別のものを選んだ方がいいかもしれません。
靴選びにはフィッティングがとても大事です。確認ポイントはぜひご参考にしてください。