靴選びって本当に難しいです。
合わない靴を履いただけで、靴ズレを起こしてしまったり、履き続けていると外反母趾などの足のトラブルにもつながってしまいます。
指が当たっているとか、どこが痛いとかをなかなか言えない子供たち。
そのまま気づかずに履かせ続けていると、指が曲がるハンマートゥになってしまったり、外反母趾になってしまうこともあります。
子供の足の成長の妨げにならないように、大人が正しいフィッティング方法を身につけることで、子供の足の正しい育成につながります。
フィッティングとは….靴を履いたときに、足のどこかが当たっていないか、痛いところはないか、サイズは合っているかなどチェックすること。 靴を選ぶ上でとても大事なもので、フィッティングをしっかりした場合の靴の失敗は軽減出来る。
ただ慣れてくればさっと1、2分で出来るようになるので、そんなに負担はなくなります!
子供靴のフィッティング方法
フィッティングは靴選びのときにとても大事なことです。
フィッティングをすることで、足に合った靴選びをすることが出来るんです。
大人のフィッティング方法は正しい靴の選び方はフィッティングが大事!失敗しない試着時のチェックポイントをご覧ください。
では、子供靴のフィッティング方法をご紹介します!
- 靴を履いたら立ってもらう
- 靴と足のかかとがぴったりついているか
- つま先が1cmほど余っているか
- 甲がきつい・ゆるくないか
- 幅がきつい・ゆるくないか
- 歩いたあとも靴と足のかかとがぴったりついているか
それでは詳しく解説しますね。
靴を履いたら立ってもらう
正しい靴のフィッティングは、立ってから見ます。
座ったままだと、足に体重がかからないので分からないからです。
立った状態だと足に体重がかかるので、当たっているところや痛みが出そうなところをチェックすることが出来ます。
そういうときは座ったままでも大丈夫です。
でも座っている状態と立っている状態だと、足への体重のかかり方が全然違うので、正しい判断がちょっと難しいです。。
ただチェックするポイントをおさえておけば、完全ではないですが座った状態でもチェックが出来ます!項目ごとに解説しますね。
靴と足のかかとがぴったりついているか
立ってもらったあと、まずかかとをチェックします。
靴のかかとと足のかかとがぴったりついているか見ます。
指1本やそれ以上入るようだとサイズや靴が合っていません。
お子さんがじっとしてくれているようでしたら、指で触ってチェックします。
両手でかかとを包み込むようにして、親指で靴のかかとを触ります。
靴の中で足が前滑りしていたり、サイズが大きかったり、靴の甲の止まりが甘いのかもしれません。
れを踏まえて次のチェックポイントに行きます!
つま先が1cmほど余っているか
続いて見るのはつま先に適度な余裕があるかどうか。
靴は、履いたときに靴の先端と足のつま先に1cmほどの隙間(捨て寸)を持たせる必要があります。
歩いているときに、足は靴の中で前後に動きます。
つま先に1cmほど隙間があれば、つま先が靴の先端にぶつかることはありません。
でも隙間がないと、歩いているときにつま先が当たって痛みが出たり、開帳足や外反母趾のトラブルを引き起こします。
外反母趾など子供の足のトラブルは、合わない靴やサイズを履いていることも原因のひとつ。
なのでサイズが合っているかをチェックすることはとても重要なのです。
捨て寸のチェックは、子供に靴を履かせた状態で、靴の先端からつま先の間辺りを指で触ります。
指で触ったときに、
- 靴の先端とつま先の間に空洞がある →捨て寸がある
- 空洞がなく、指が当たる
→捨て寸がない(サイズが小さい)
捨て寸がないものはサイズが小さい、または合っていません。
その場合はワンサイズ大きくするか、別の靴を選んでくださいね。
ちなみに「子供の成長は早く、すぐサイズアウトしてしまうから、大きいサイズを選ぶ」はあまりよくないです!
これは大人にも言えることですが、大きすぎるサイズはかえって足のトラブルを引き起こすことになります。
サイズが大きいと、靴全体が大きくなります。
足を支えてくれるかかと、甲も大きくなるため、靴の中で足が遊んでしまいやすいです。
靴全体が大きいと、その中でも狭い空間に足が入り込んでしまいます。
そこに入り込んだままの足に身体の体重がかかり、開帳足や外反母趾など様々なトラブルを引き起こしてしまうのです。
子供の足の成長には慎重にならないといけないので、大きすぎるサイズの靴は履かせないほうがいいです。
どうしてもの場合は、中敷を入れて調整をしてくださいね。
甲がきつい・ゆるくないか
靴を履いたときに、靴と甲がフィットしているか確認します。
がきついと痛みが出てしまいますし、ゆるいと支えがなく靴の中で足が遊んでしまいます。
甲がフィットしているかどうかのチェック方法は、靴を履かせて立ってもらい、上から触ります。
きつい場合は、触ったら甲の骨が指先に感じるのですぐ分かると思います。
骨が当たっていたり、かなりぴったりきつい状態だったり、靴を脱いだら甲が赤くなっていると履いているうちに痛くなりやすいので避けましょう。
反対にゆるい場合、指で触ると甲がへこみます。
この状態だと中敷を入れるなどして対応しないと、足が遊んでしまい、足のトラブルにつながります。
- 甲がきつく、つま先がぶつかっている場合はワンサイズ上にしましょう。
- 甲がきつく、つま先に捨て寸が取れている場合はサイズは変えず、甲高の靴に変えましょう。
- 甲がゆるく、つま先が当たっている場合は甲薄の靴にしてワンサイズ上にしましょう。
- 甲がゆるく、つま先に捨て寸が取れている場合はサイズは変えず、甲薄の靴にするか、靴はそのままで中敷を入れましょう。
幅がきつい・ゆるくないか
次は立った状態で幅のフィット感を見ます。
ボール部と言われる親指のつけ根と小指のつけ根を手で挟んでチェックします。
ここで見るのはきつい・ゆるい状態ではないか。
触ってみると、きつい場合は骨が当たっているのを感じます。
ゆるい場合は、指で触ると靴がへこみます。
ここもきつすぎても大きすぎても、外反母趾などの足のトラブルにつながってしまいます。
- きつい場合でつま先がぶつかっている場合は、ワンサイズ上にしてみてください。
- きつい場合でつま先の捨て寸が取れている場合は靴を変えましょう。幅が少し広いものにすると、改善出来ます。
- ゆるい場合でつま先がぶつかっている場合は、幅が少し細い靴に変え、ワンサイズ上のものにしましょう。
- ゆるい場合でつま先の捨て寸が取れている場合、幅が少し細い靴に変えるか、その靴のまま中敷入れましょう。
歩いたあとも靴と足のかかとがぴったりついているか
靴を履かせたら、少し歩いてもらいます。
歩いたあとも、靴と足のかかとがぴったりついているかチェックします。
お子さんによっては走ったりジャンプしたりしてしまうかもしれませんが、その後の足の状態をチェックしてみてください!
かかとに指一本入るようなスペースが出来たり、甲やつま先が当たっているか確認してみましょう。
該当したら中敷を入れてみたり、靴を変えてみてくださいね。
子供靴のフィッティングチェックポイントまとめ
子供の靴が合っているかどうか、フィッティングするときのチェックポイントはこちらです。
- 靴を履いたら立ってもらう
- 靴と足のかかとがぴったりついているか
- つま先が1cmほど余っているか
- 甲がきつい・ゆるくないか
- 幅がきつい・ゆるくないか
- 歩いたあとも靴と足のかかとがぴったりついているか
なかなかじっとしてくれないし、よく見れない子供の靴選び。
全部見ていただくのが一番いいのですが、かなり大変だと思うので、見れるところチェックすれば大丈夫です!
だんだんチェックするポイントが分かってくるし、お子さんも落ち着いてくる時期がいつか来ます。
お子さんの足のサイズや特徴を、シューフィッターに見てもらいましょう。
無料で見てくれるところもあるので、お近くにあるかチェックしてみてくださいね!